ボロボロになった絵本

2016年05月25日

昨夜のNHKドキュメント番組で切ない気持ちになりました。35才のパパに、素敵な女優さんみたいなママ、10才の長男、2つ下の長女。本当に絵に描いたような幸せいっぱいの家族です。
末期ガンのパパが思い出つくりに「温泉旅行」を計画します。パパは夕食のご馳走を前に、笑顔です。食欲がないのに楽しそうに料理に箸をつけようとしますが、一番小さな「酢の物」を箸の先でほんの少しだけ口に運ぶことしかできません。それから僅か4日後、静かに息を引き取りました。35歳、あまりにも短い寿命で涙が出ました。

現代は「2人に1人はガン」にかかる時代です。「病気予防」ができないものかと思います。そこで、思い出したのが「ボロボロになった絵本」です。


食医食絵本の初版本「ごまっぴのだいぼうけん いちばんたいじなたからもの」に関するエピソードです。
ある日、このボロボロになった絵本が私の元へ送られてきました。誕生祝いにもらったそうですが、まだ、文字も判らない赤ん坊にお母さんが「読み聞かせ」をしていたところ、そのうち手に取るようになり、片言で読んでるふりがはじまり、寝る前に必ず日めくりカレンダーのように最後まで読んで眠るようになったそうです。

お母さんの添え書きに、「涙や鼻水もついており、たいへん汚くなってしまいましたが、先生にお礼が言いたくて」とありました。
子供たちが大人になった時に「ガン体質」にならない為には幼児期からの食教育がとても大切だと思います。これからは病気にならない「予防」の時代だと思います。
 

Posted by 神崎夢風(かんざきむふう) at 09:00 | Comments(0) | 近況・コラム